無垢材の家はなぜ心地いい?木の香りがもたらすリラックス効果を解説
2026.08.11
2026.08.11
家の中に入ったとき、ふわっと広がる木の香りに心が落ち着いた経験はないでしょうか。

木造住宅や無垢材を使った住まいでは、こうした自然の香りを感じることがあります。実は木の香りには、人の心や体をリラックスさせる効果があるといわれています。
最近では、健康や快適性を重視する家づくりの中で、木材の持つ香りや空間効果にも注目が集まっています。
無垢材の床や木の天井、梁を見せたデザインなど、木の素材感を活かした住まいは、見た目の温かさだけでなく心理的な心地よさも生み出します。
この記事では、木の香りの正体やリラックス効果、住まいづくりにおける木材の魅力について詳しく解説します。
木の香りは、木材から放出される「フィトンチッド」と呼ばれる成分によるものです。
フィトンチッドとは、樹木が自分を守るために放出する天然の成分で、森林の中で感じるさわやかな香りの正体でもあります。
この香りには、抗菌作用や防虫作用があるとされており、樹木が外敵から身を守るための役割を果たしています。そして人間にとっては、この香りがリラックス効果をもたらすといわれています。
森林浴をしたときに気持ちが落ち着いたり、ストレスが軽減されたように感じたりするのも、このフィトンチッドの働きが関係していると考えられています。木材を多く使った住まいでは、こうした自然の香りを日常生活の中で感じることができるのです。
木の香りには、私たちの心と体にさまざまな良い影響を与えるといわれています。

木の香りを感じることで、心が落ち着きリラックスしやすくなるといわれています。森林浴がリフレッシュ効果をもたらすのと同じように、木の香りにはストレスを軽減する働きが期待されています。
現代の生活では、仕事や人間関係などによるストレスを感じる機会が多くあります。家に帰ったときに木の香りに包まれることで、自然と気持ちが落ち着き、リラックスできる空間をつくることができます。
木の香りは自律神経にも影響を与えるといわれています。
人の体には、活動状態をつくる交感神経と、リラックス状態をつくる副交感神経があります。
木の香りは副交感神経を優位にする働きがあるとされており、その結果、心拍数や血圧が落ち着くといわれています。こうした作用は、心身のリラックスにつながります。
日常生活の中でリラックスできる時間を確保することは、健康的な暮らしを送るうえでも重要です。木の香りがある空間は、そうした時間を自然に生み出してくれます。
寝る前にリラックスできる環境を整えることは、質の良い睡眠にもつながります。
例えば、寝室に無垢材の床や木の天井などを取り入れることで、自然素材に包まれたやさしい空間になります。リラックス状態が高まることで、睡眠の質にも良い影響を与えるといわれています。
木の香りは、木材の種類によって異なります。代表的なものをいくつか紹介します。

ヒノキは日本の住宅で古くから使われてきた木材で、さわやかで清潔感のある香りが特徴です。
温泉施設や寺社建築などにも使われることが多く、リラックス効果の高い木材として知られています。

杉はやわらかく温かみのある木材で、やさしい香りが特徴です。
日本の住宅では柱や床材として広く使われています。自然な香りが空間を落ち着いた雰囲気にしてくれます。

パイン材はやや甘みのある香りが特徴で、ナチュラルなインテリアによく合う素材です。
明るい色合いの木材で、カフェのような雰囲気の住まいづくりにも人気があります。
木の香りを感じられる住まいをつくるためには、木材をどのように取り入れるかがポイントになります。
例えば、無垢材の床を採用すると、日常生活の中で木の質感や香りを感じやすくなります。床は面積が広いため、空間全体の雰囲気を大きく変える要素になります。
また、天井に木材を使ったり、梁を見せるデザインにしたりすることで、木の存在感をより感じられる空間になります。
壁の一部に木を使うアクセントウォールも人気があります。
さらに、家具にも木材を取り入れることで、空間全体の統一感が生まれます。テーブルや棚などの家具を木で揃えると、自然素材の温かみがより感じられる住まいになります。
無垢材を取り入れた住まいを見てみませんか?
近年、自然素材を使った家づくりが注目されている背景には、住まいの快適性や健康への関心の高まりがあります。
木材は見た目の美しさだけでなく、香りや触感、調湿性などさまざまな魅力を持っています。
こうした素材を取り入れることで、住まいは単なる生活の場ではなく、心身を休める場所になります。
忙しい日常の中で、家に帰るとほっとできる空間があることは、暮らしの質を高める大きな要素になります。
木の香りは、森林の中にいるようなリラックス効果をもたらします。
木材から放出されるフィトンチッドには、ストレスを和らげたり心身を落ち着かせたりする働きがあるといわれています。
無垢材の床や木の天井など、住まいに木材を取り入れることで、日常生活の中でこうした自然の香りを感じることができます。
見た目の温かさだけでなく、心地よい空気感を生み出すことも、木の家の魅力の一つです。
家づくりを考える際には、デザインや間取りだけでなく、素材がもたらす空間の心地よさにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
木の香りに包まれた住まいは、毎日の暮らしをより豊かなものにしてくれるはずです。
自然素材の家づくりが得意な工務店を探そう
無垢材の種類や取り入れ方は、工務店によってさまざまです。
「木の香りを感じる家にしたい」「自然素材を使った住まいを建てたい」という方は、施工事例や家づくりの特徴を比較しながら、自分に合った工務店を探してみませんか?
執筆者:ひろしまの家編集部
広島県に特化した住宅情報誌「ひろしまの家」(2018年創刊)をはじめ、地域密着型の住宅雑誌を手がける編集チームです。
創業約40年、累計500冊以上の発刊実績を持つ出版社として、地場工務店の施工事例や家づくりの知識を取材・発信し、広島の住まいづくりを支えています。