モデルハウスって?住宅展示場・完成見学会との違いと選び方
2026.08.19(更新)
2026.08.19(更新)

家づくりを始めると、「モデルハウス」「住宅展示場」「完成見学会」といった見学施設を目にする機会が増えます。
「モデルハウスって何?」
「住宅展示場とはどう違うの?」
「まずはどこを見学すればいい?」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
それぞれ見学できる住宅や目的は異なり、特徴を知っておくことで、自分たちに合った見学先を選びやすくなります。
この記事では、モデルハウス・住宅展示場・完成見学会の違いや、それぞれの特徴、見学先の選び方までわかりやすく解説します。
目次

モデルハウスとは、住宅会社や工務店が自社の家づくりを体感してもらうために建てた見学用の住宅です。
一年を通して公開されていることが多く、予約をすれば好きなタイミングで見学できる場合がほとんどです。
室内には家具や照明、カーテンなどがコーディネートされており、実際に暮らしたときの雰囲気をイメージしやすいことが特長です。
また、木の香りや無垢材の肌触り、断熱性能による室内の快適さなどは、写真では伝わりません。モデルハウスでは、こうした「住み心地」を体感できることが大きな魅力です。
さらに、家づくりの流れや土地探し、住宅ローン、資金計画などもスタッフへ相談できるため、初めて家づくりをする方にとっては情報収集の場としても役立ちます。
一方で、モデルハウスは会社の魅力を伝えるためにつくられているため、一般的な住宅より広かったり、オプション設備が多く採用されていたりするケースがあります。
見学の際は、「これは標準仕様ですか?」「オプションの場合はいくらくらい追加になりますか?」と確認すると、実際に建てる際のイメージがしやすくなります。
モデルハウスの魅力は、写真やカタログだけでは分からない「住み心地」を体感できることです。
実際に室内を歩くことで、リビングの広さや家事動線、収納の使いやすさなどをリアルにイメージできます。また、木の香りや床の肌触り、断熱性能による室内の快適さなどは、現地でしか感じられないポイントです。
さらに、住宅会社のスタッフに家づくりについて直接相談できるのも大きなメリットです。土地探しや住宅ローン、資金計画なども相談できるため、「何から始めればいいか分からない」という方でも安心して家づくりを進められます。
モデルハウスは住宅会社の魅力を伝えるためにつくられているため、実際に建てる住宅よりも広く、高級な設備やオプション仕様が採用されていることがあります。
そのため、「この家をそのまま建てられる」と考えてしまうと、予算とのギャップを感じることも少なくありません。
見学するときは、「標準仕様はどこまでですか?」「この設備はオプションですか?」と確認しながら見ることで、実際の家づくりをイメージしやすくなります。
モデルハウスは、家づくりを始めたばかりの方や、気になる住宅会社・工務店がある方におすすめです。
このような方は、一度モデルハウスを見学してみることで、家づくりのイメージがぐっと具体的になります。
ひろしまの家でご紹介している常設モデルハウスです。
今回は、常時見学できるモデルハウスを一部ご紹介します。
住宅会社ごとに特色がでていて、モデルハウスめぐりをするのも楽しいかもしれません。
庭と家をひとつの空間として考える「庭屋一如」の思想と、北欧のデザインを融合させたモデルハウス。
木や漆喰などの自然素材をふんだんに取り入れ、時を重ねるほど味わいが増す住まいを提案しています。
庭と室内がゆるやかにつながる心地よい空間や、和と北欧が調和した上質な暮らしを、ぜひモデルハウスでご体感ください。
2階建てでありながら、6層構造のスキップフロアを採用したモデルハウス。
縦の空間を有効活用することで、限られた敷地でもゆとりのある暮らしを実現しています。吹き抜けのあるLDKや標準より高い天井が開放感を演出するほか、ドッグランやグランピング、家庭菜園も楽しめるルーフバルコニーを完備。
家づくりのアイデアが詰まった住まいを、ぜひご体感ください。

床を一段下げたサンクンリビングと吹き抜けが生み出す、開放感あふれるモデルハウス。
やわらかな自然光が室内を包み込み、家族みんなが心地よく過ごせる空間が広がります。中2階にはスキップフロアや大容量収納を備え、暮らしやすさにも配慮。
どこにいても家族の気配を感じられる、つながりを大切にした住まいをぜひご体感ください。

「ホテルライクな暮らし」をテーマに、上質なデザインと暮らしやすさを兼ね備えたモデルハウス。
落ち着いた色合いで統一したインテリアや間接照明が、毎日を少し特別にしてくれる上質な空間を演出します。
ファミリークロークや独立洗面コーナーなど家事ラクにつながる工夫も充実。デザイン性と機能性を兼ね備えた住まいを、ぜひ現地でご体感ください。

構造美と高い設計自由度が叶える、シンプルで上質な暮らしを提案するモデルハウス。
4.5mのワイドリビングと吹き抜けが開放感を演出し、南東からの自然光が家族の時間をやさしく包み込みます。
アイランドキッチンや回遊しやすい間取りなど、デザイン性と暮らしやすさを両立した住まいをぜひご体感ください。

コンパクトな平屋でありながら、開放感と暮らしやすさを両立した木の住まい。
自然素材のぬくもりに包まれ、光や風を取り込む設計により、一年を通して心地よく過ごせます。
土間とリビングを一体で使える開放的な空間や、平屋ならではのスムーズな生活動線も魅力。自然と調和しながら、のびのびと暮らす住まいをぜひご体感ください。
完成見学会とは、お客様が実際に建てた住宅を、お引き渡し前の限られた期間だけ公開するイベントです。
モデルハウスとは異なり、実際に暮らすことを前提に設計された住まいなので、30〜35坪程度のリアルな広さや間取りを見ることができます。
例えば、以下のように実際の暮らしを想定した工夫を見ることができます。
「この広さなら十分暮らせそう」
「収納はこれくらいあれば足りそう」
など、自分たちが住むイメージを持ちやすいのが完成見学会ならではの魅力です。
開催期間は数日間限定であることが多く、予約制の場合も少なくありません。気になる工務店が開催する際は、早めに申し込むことをおすすめします。
モデルハウスは住宅会社が見学用に建てた住宅ですが、完成見学会は実際にお施主様が建てた住まいを期間限定で公開するイベントです。
モデルハウスは住宅会社のこだわりや性能を体感できる一方、完成見学会では実際の生活をイメージしやすい間取りや広さを見ることができます。
「住宅会社がどんな風に家を建てているのか知りたい」「相談しながら見学したい」という方にはモデルハウス、「リアルな暮らしをイメージしたい」という方には完成見学会がおすすめです。
完成見学会では、実際に暮らすことを前提に建てられた住まいを見ることができます。
そのため、「30坪だとこんな広さなんだ」「収納はこれくらいあれば十分そう」といったリアルな暮らしをイメージしやすいのが魅力です。
最近人気のランドリールームやファミリークローゼット、回遊動線など、家づくりの参考になる工夫も数多く見ることができます。
完成見学会は、お施主様へ引き渡す前の住宅をお借りして開催されるため、見学できる期間が限られています。
開催は数日間のみというケースが多く、予約制の場合も少なくありません。
また、お施主様の大切な住まいなので、小さなお子さま連れの場合は、走り回ったり設備に触れたりしないよう配慮が必要です。
住宅展示場は、複数のハウスメーカーや住宅会社が一つの敷地内にモデルハウスを建てている施設です。
一度の見学で複数社を比較できるため、「まだどこの会社に依頼するか決めていない」という方に向いています。住宅会社ごとのデザインや性能、標準仕様の違いを比較しながら、自分たちに合った会社を探すことができます。
ただし、展示場のモデルハウスは50〜70坪以上あることも多く、実際に建てる住宅よりかなり広いケースがあります。
設備や仕様も最上位グレードが採用されていることがあるため、「このまま建てる家」というより、「その会社がどんな家づくりを得意としているのか」を知る場所として活用するとよいでしょう。
| 項目 | モデルハウス | 完成見学会 | 住宅展示場 |
| 見学できる住宅 | 工務店・住宅会社の常設モデル | 実際に建てたお客様の家 | 複数社のモデルハウス |
| 開催期間 | 常設 | 数日限定 | 常設 |
| リアルな暮らし | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 比較しやすさ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |

初めてモデルハウスへ行くと、「何をするんだろう?」「その場で契約しないといけないのかな?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
実際には、多くの方が情報収集のために見学しています。無理に契約を勧められるものではありませんので、まずは気軽な気持ちで参加してみましょう。
まずは、建てたい家のイメージに合う住宅会社や工務店を探しましょう。
木の家、平屋、自然素材、高性能住宅など、それぞれ得意分野が異なるため、気になる会社を2〜3社ほど選んでおくと比較しやすくなります。
モデルハウスは予約なしで見学できる場合もありますが、事前予約がおすすめです。
混雑を避けてゆっくり見学できるほか、担当スタッフが付き添って案内してくれるため、疑問点も相談しやすくなります。
実際に家の中を歩きながら、間取りや収納、家事動線、室内の明るさなどを確認しましょう。
写真だけでは分からない住み心地や木の質感なども、ぜひ体感してみてください。
「土地探しから相談できますか?」「住宅ローンはどれくらい借りられますか?」など、気になることは遠慮せず質問しましょう。
標準仕様とオプションの違いについて確認するのもおすすめです。
気に入った住宅会社が見つかったら、土地や予算に合わせたプランや見積もりを依頼することもできます。
もちろん、その場で契約する必要はありません。他社とも比較しながら、自分たちに合った住宅会社を選びましょう。
モデルハウスでは、見た目のおしゃれさだけでなく、実際に暮らすことをイメージしながら見学することが大切です。
特に次のポイントは意識して確認してみましょう。
図面では広く見えても、実際に家具が置かれると印象が変わることがあります。
リビングや子ども部屋の広さだけでなく、家族が同じ空間でどのように過ごすのか、将来子どもが成長したときにも使いやすいかをイメージしながら見てみましょう。ダイニングテーブルやソファを置いたときの通路幅も確認しておくと安心です
毎日の家事を少しでもラクにするためには、キッチン・洗面室・ランドリールーム・収納のつながりが重要です。
料理をしながら洗濯できるか、洗う・干す・たたむ・しまうまでを短い動線で済ませられるかなど、普段の家事を思い浮かべながら歩いてみましょう。実際に室内を移動すると、図面だけでは分からない使いやすさに気づけます。
意外と見落としがちなのがコンセントの位置です。
テレビや掃除機、スマートフォンの充電、キッチン家電など、実際の暮らしをイメージしながら「ここにコンセントがあれば便利そう」と考えながら見学すると、住み始めてからの後悔を防ぎやすくなります。
収納は、広さだけでなく「使う場所の近くにあるか」が大切です。
玄関には靴やベビーカー、パントリーには食品や日用品、ファミリークローゼットには家族の衣類など、何をどこに収納するのかを具体的に考えてみましょう。扉の開き方や棚の高さ、奥行きまで確認すると、実際の使いやすさを判断しやすくなります。
モデルハウスでは、デザインだけでなく室内の温度や空気の快適さも体感してみましょう。
玄関からリビング、廊下、洗面室へ移動したときに温度差が少ないか、窓の近くで冷気や暑さを感じないかも確認したいポイントです。断熱材や窓の性能、冷暖房の方法についても質問すると、その住宅会社が快適性をどのように考えているかが分かります。
窓の大きさや配置によって、部屋の明るさや風通しは大きく変わります。
リビングやキッチンに自然光がどのくらい入るか、時間帯によって室内の明るさがどう変わるかなどもチェックしてみましょう。窓から見える景色や周囲の建物との距離感も確認しておくと安心です。
モデルハウスには、グレードの高いキッチンや床材、照明、造作家具などが採用されていることがあります。
気に入った設備や内装があったら、「これは標準仕様ですか?」「オプションの場合はいくら追加になりますか?」と確認しましょう。標準仕様の範囲を把握しておくことで、見学時の印象と実際の予算とのギャップを防ぎやすくなります。
家づくりは完成まで半年以上、場合によっては1年以上のお付き合いになることもあります。
説明が分かりやすいか、質問しやすい雰囲気か、こちらの希望を丁寧に聞いてくれるかなど、営業担当との相性も大切なチェックポイントです。
「この人になら安心して相談できそう」と思える担当者と出会えるかどうかも、住宅会社選びでは重要なポイントになります。
A.住宅展示場やモデルハウスは予約なしでも見学できる場合がありますが、完成見学会は予約制がほとんどです。
ゆっくり案内を受けられるほか、混雑を避けられるため、事前予約をおすすめします。
A. 多くのモデルハウスも完成見学会も、お子さま連れで参加できます。
ただし、完成見学会はお施主様からお借りしている大切な住まいです。走り回ったり、壁や家具を傷付けたりしないよう、お子さまから目を離さないようにしましょう。
A. もちろん大丈夫です。
家づくりは、多くの方が情報収集からスタートします。実際に住まいを見ることで、「木の家がいい」「平屋もいいかも」「家事動線を重視したい」など、自分たちが理想とする暮らしが見えてきます。
A. 3〜5社程度を見学すると、それぞれの家づくりの特徴や間取り、標準仕様の違いが比較しやすくなります。
ただし、多く見学しすぎるとかえって迷ってしまうこともあるため、気になる住宅会社を中心に見学するのがおすすめです。
モデルハウス、完成見学会、住宅展示場は、それぞれ役割や特徴が異なります。
住宅展示場では複数の住宅会社を比較し、モデルハウスではデザインや性能を体感し、完成見学会ではリアルな暮らしをイメージできます。
それぞれを上手に活用することで、住宅会社選びや間取りづくりがよりスムーズになり、家づくりの後悔を減らすことにもつながります。
写真やカタログだけでは分からないことはたくさんあります。ぜひ実際に足を運び、住まいの広さや空気感、素材の質感を体感しながら、自分たちにぴったりの家づくりを進めてみてください。
気になるモデルハウスを探してみませんか?
執筆者:ひろしまの家編集部
広島県に特化した住宅情報誌「ひろしまの家」(2018年創刊)をはじめ、地域密着型の住宅雑誌を手がける編集チームです。
創業約40年、累計500冊以上の発刊実績を持つ出版社として、地場工務店の施工事例や家づくりの知識を取材・発信し、広島の住まいづくりを支えています。